2/15(土)第8回職員研究発表会
2020年2月15日(土)AP市ヶ谷Cホールにおきまして、毎年恒例の「第8回職員研究発表会」を150名の職員で盛大に開催いたしました。
この研究発表会は、スタッフそれぞれが日々の訪問看護、リハビリテーション、ケアマネジメント業務の合間を縫って取り組んできたものです。
本研究発表会は、スタッフ個人、チームの能力向上、意識向上はもちろんのこと、在宅ケアの多様な専門職が、在宅ケア現場活動の中で問題意識をもって研究課題に取り組み、データ化し分析評価することで現状を客観視し、根拠に基づいて改善・改革の道筋が明らかにすることで、ご利用者の方々やご家族への良質なサービスや地域、行政に提言のできるシステムの創造を生み出すことを目的としています。
本年は弊社研究センター長に島内節先生を招聘し、倫理研究審査済研究、事例研究合わせて9題のテーマについて発表を行いました。
1.定期的グリセリン浣腸を必要とする在宅ケア事例におけるアセスメントの検討
2.在宅ケア高齢者の口腔機能・栄養状態・摂食嚥下機能・経口摂取状況のアセスメントの関連性の分析~看護師によるアセスメント指標として使用するために~
3.在宅療養者への効果的な口腔ケア介入のためのケアプロセスに関する試行研究
4.在宅における衛生材料の保管状況の実態調査と、それに基づく衛生管理上の課題
5.排泄動作自立度からみた個人条件や人的サービス・物理的環境の実態分析
6.訪問リハビリテーションにおける動機づけ介入が生活自立度とQOLに及ぼす影響
7.訪問看護事業所と併設居宅介護支援事業所の連携強化に向けた利用者の情報共有の認識と方法に関する実態調査に基づく課題抽出
8.精神的安定と生活のリズムの適正化を図るための連携と家族指導~パーキンソン病による幻覚があり下肢褥瘡の悪化を繰り返す事例~
9.在宅での難治性褥瘡の改善に向けて取り組んだ症例~多職種と家族での連携を通して~
また、講評に東京医科歯科大学の佐々木明子先生、大阪川崎リハビリテーション大学の寺山久美子先生、首都大学東京の新田収先生、えびす英クリニックの松尾英男先生、元内閣官房社会援護局の森山幹夫先生、東京ボランティア市民活動センターの山崎美貴子先生をお迎えして、様々な観点から大変有意義なご指導、激励をいただきました。
本当にありがとうございました。