武蔵小山サテライト開設にあたり所長挨拶
はじめに
ナースステーション東京武蔵小山サテライト所長の楠田菜緒子です。リハスタッフの所長就任は全社で初めてと伺い、貴重な機会をいただいたことへの感謝の気持ちと重大な責任へのプレッシャーで胸がいっぱいです。看護リーダーの佐々木Nsとともに地域の皆さまのお役に立てるよう、精一杯がんばっていきたいと思います。
入社してからこれまで
わたしは2019年9月に弊社目黒支店へ入職しました。もともと在宅の現場で働いており、対象者の人生に深く関わる訪問リハビリテーションという仕事にとても魅力を感じていました。それまでは病院からの訪問リハビリテーションに従事していましたが、在宅という環境でそれぞれの病気や障害と向き合う対象者に携わるうちに、看護職の存在の大きさを感じるようになりました。看護の視点とはなにか、それを知った上で自分はどんな訪問リハビリテーションができるのか、そう考えているうちに「次は訪問看護ステーションで働きたい」という気持ちが強くなりました。そんな中、友人から弊社を紹介され、見学・面接を経て入職する運びとなりました。
入職してからは現場に出るだけでなく、空いている時間で看護師の訪問へ同行する機会を積極的に設けていただきました。そこで、今まで漠然としていた訪問看護のイメージが具体的なものとなりとても多くのことを学びました。何気ないケアの中でも、本人や家族の想いを察知し、それを次のケアにつなげていく姿勢を多くの先輩方から教わり、そしてそれをリハビリテーションの場面で活かすにはどうしたらいいか、今までとは違う視点で業務に取り組むようになりました。
研究活動
弊社では研究活動のサポートも充実しており、これまでに2回社内研修発表会で研究発表する機会をいただいています。またその演題を「第20回・21回日本訪問リハビリテーション学会」で発表することもでき、わたし達が日々の現場で取り組んできた内容やそこで得た経験を多くの方々に発信することができました。
そういった中で自身の研究テーマも深まり、4月からは湘南医療大学の修士課程に進学しています。家庭での役割や所長業務に加えて、大学院に通う生活は思った以上にハードですが、周囲の方々にご協力をいただきなんとかやっています。
所長就任にあたって
理学療法士としてキャリアを積む中で、以前は管理職として現場に携わりたいという気持ちがありました。しかし理学療法士は男性の管理職が多い業界です。子育てをしながら現場を取り仕切るのは容易ではなく、いつしかそれも諦めてしまうようになりました。そんな中で弊社に入職し、家庭やそれ以外の役割を果たしながら業務時間の中でしっかりとした成果を出す先輩方を多く見てきました。またわたし自身も業務以外に研修への参加や研究活動に取り組むようになり、再び「管理職として働きたい」という気持ちが沸き上がってくるのを感じていました。そのようなタイミングで所長のお話をいただき、不安も多くありましたが「今だ!」と自分を奮い立たせ、就任させていただくこととなりました。
就任への不安と『経営塾』への参加
武蔵小山サテライトは看護師2名、リハスタッフ2~3名(2名は目黒支店との兼務)の小規模なステーションです。看護リーダーの佐々木Nsをはじめ、3名のスタッフが保育園に通うお子さんを持つお母さんで時短勤務をしています。何より、わたし自身が大学院への通学のため夕方の訪問を入れずに早めに退社することが多く、そのような環境でサテライトを運営していくのは正直不安がありました。しかし、広川所長をはじめとした目黒支店メンバーの支えもあり、今では「なんとかやっていけるのではないか」という気持ちも芽生えています。また昨年秋から社長の『経営塾』に参加し、会社理念やステーション運営における収支の計算の仕方、事業所の強みや弱みの考え方について学んできました。そこで得た知識を活かし、また先輩方にご指導をいただきながら、スタッフが少ない中でもきちんと利益を出していけるよう励んでいきたいと思っています。
武蔵小山サテライトの特徴
わたしを含めサテライトのメンバーほとんどが小学生以下の子を育てながら働いています。特に今年の4月に育休から復帰した佐々木Nsは現在1歳のお子さんを育てながら業務にあたっています。久しぶりの現場復帰直後に新事業所開設という慣れない業務負担が続いていますが、現場を取り仕切りみんなが働きやすい雰囲気を作ってもらっています。
時代柄「子育てをしながら働きやすい」という職場は多くありますが、「子育てをしながらキャリアアップできる」という職場はあまり多い印象を受けません。弊社は内田恵美子会長が“女は度胸!”で築き上げた訪問看護ステーションです。会長の意志を継ぎ、どこに行っても恥ずかしくない医療従事者になれるよう、メンバー全員で頑張っていきたいと考えています。